砥石の選び方
これから刃物研ぎを始めてみようと考えている方へ砥石の選び方を書いてみようと思います。
まず砥石は大きく分けて天然の砥石と人造の砥石があります。
天然の砥石は人造の砥石を完全に使いこなせるようになってから使わないと無駄な出費になりますので、先ずは人造の砥石を使いましょう。
砥石には番数というものがあり
#120〜#400を荒砥石
#800〜#2000を中砥石
#5000〜#30000を仕上砥石と言います。
数字が小さいとザラザラしてる目の荒い砥石で
数字が大きいとツルツルしてる目の細かい砥石になります。
形が崩れたり、欠け、折れが無ければ、初めて選ぶ砥石は中砥石にしましょう。
小さい欠けなら削れますし、そこそこ良い刃もつけれます。
中砥石も沢山あります。
昔ながらの砥石や価格が凄く安い砥石は
①鋼は研ぎやすいけど、ステンレスは滑ってしまって研ぎにくい
②荒い粒子が沢山混ざっていて、刃物に大きい傷がつく
③石自体がすごい柔らかく減りやすい
④そもそも全然削れない
などの沢山の問題を抱えている事が多いので、絶対にお勧めいたしません。
私のお勧めの砥石は、シャプトンという会社の【刃の黒幕 オレンジ #1000】というセラミック砥石です。
この砥石は通常の砥石と違い研ぐ前に水に浸しておく必要が無く、水をかければすぐに使えます。
砥石が減りにくいのに、研磨力がとても高く、仕上がりも綺麗で、目詰まりもしない、どんな金属も研ぎ滑りしにくく、とこの価格帯で買える砥石では断トツにコストパフォーマンスが良いです。
欠け、折れなどがある場合は荒砥石を買いましょう。
おすすめは【刃の黒幕 モス #220】です。
中砥石のオレンジと同じく物凄く良い砥石です。
中砥石でちゃんと刃をつけれるようになったら仕上げ砥石を買ってより鋭い刃をつけたり、鏡面仕上げに挑戦するのも面白いと思います。
研ぎ陣 谷中銀座では刃の黒幕シリーズやあらと君など扱いやすい砥石を取り揃えています、是非お気軽にご来店ください。
研ぎ陣 谷中銀座
研ぎ師 福本
Japanese knife shop
TOGIJIN
こんばんは。
8日の日曜日に、片刃の筋引き包丁を持参し、見て頂いた者です。
僕がしつこく何度も質問しているにもかかわらず、とても親切かつ丁寧にアドバイスして頂き、本当に有難うございました。
あの後帰って早速、荒砥からしっかり角度をつけ、仕上げまでもって行きました。
月曜からその包丁をバリバリ使いましたが、1週間経った今も、極端に切れ味が落ちることもなく、大変感動しています。
やはり、プロの方に助言を頂くと、ここまで違うんだなと改めて感じました。
更なる切れ味や形状を維持することなど、まだまだ課題はありますが、日々精進したいと思います。
また壁にぶち当たった時や困った時にご相談するかと思いますが、その時は宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
アドバイスの効果があったようでこちらも嬉しく思っております。
私も研ぎを始めた時に似たような事を疑問に思っていたので、ちょっと懐かしくなりました。
何を聞かれても答えられるように、私も日々精進していきます。