砥石のメンテナンス

今日は砥石を購入して頂いたお客様に砥石のメンテナンスについて質問されたので、私が行なっている砥石のメンテナンスについてお書きしたいと思います。

まず砥石を使う前に、中砥石と仕上げ砥石の角を丸めます。
これは砥石の欠けを防いだり、刃物や手に傷が入るのを防ぐ効果があります。
研ぎ方によっては砥石の角を使う方法もあるので、表面のみ角をとるのが良いと思います。


こんな感じに角度を変えながら上下に動かして4辺の角を落とし丸めます。

荒砥は直ぐに削れて角が出てくるので、私は取らないで使っています。

更に続けて4隅の角を丸めます。

こんな感じで円を書くように削ります。

次に砥石を水に浸けてみましょう。
気泡が出ましたら、気泡が出なくなるまで待ちましょう、大体10分〜20分程度です。
気泡が出ない砥石や説明書に水に浸ける必要はありませんと書いてある砥石は水をかければ直ぐに使えます。

しかしそういった砥石も1〜2分浸ける事によって刃物の食いつきが良くなる砥石もあるので試してみるのも良いかもしれません。

ここまできたら刃物を研ぎます、1番大事なのは砥石が平らな事です。
砥石の真ん中がへこんできたら、平面砥石で直す事を心がけましょう。

どうしても真ん中がへこんでしまいやすいので、出来る限り4隅を使うようにすると、無駄なく砥石を使えます。

研ぎが上手になってきたら

上の画像の様な、4隅をへこまして真ん中部分が膨らんでいる砥石を作るようなイメージで研ぐと平面直しを頻繁に使わなくても平面を保ちつつ研ぐ事が可能になります。

 

砥石は使い終わったら水からあげて乾かしておきましょう。

 

砥石を長く使っていると薄くなってきて使いづらくなります。

よく木製の台に貼り付ける方法をみますが、私の場合は砥石に直接貼り付けています。

貼り付ける面を双方しっかり平面砥石で平らにしてから、アロンアルファ スーパーXなどの陶器や石などを強固に接着可能な接着剤を使用します。

 

沢山接着剤をつけすぎると後々剥がすときに手間がかかるので、砥石の左中右を上中下と分けて9つの点をうって接着する方法をお勧めします。

丁寧に使うように心掛ければこのくらい減っても割れたりせずに使えます。

限界がきてヒビが入ったりしたら、軽くハンマーで全面を叩きヒビを入れます。

ヒビを入れたら、手やマイナスドライバーの様なものを使って砥石を剥がします。

残った砥石や接着剤を平面直しで削り取れば下段の砥石を使うことが出来ます。

 

ざっくり砥石のメンテナンスについて書かせて頂きました。

ご質問などあればメールフォームやお店にご来店いただければ、分かる範囲で答えさせていただきます。

またへこんでしまった砥石は当店にお持ち頂ければ格安(100円〜500円)で平面に直させて頂いています。

砥石の販売もしていますので、是非ご来店ください。

 

研ぎ陣 谷中銀座

研ぎ師 福本

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