包丁の選び方
包丁を買おうと思っても、沢山の価格、材質の包丁があってどれを選べば良いのか分からないという方も多いと思います。
包丁は一度買ったらご家庭で通常の使い方をしていれば10年20年は使えますのでなるべく良い包丁を買った方が快適に料理を作る事が出来ます。
包丁を選ぶ際のポイントは、形状、材質、刃渡り、価格を分けて考えると良いです。
包丁の材質は鋼、ステンレス、セラミックが主流です。
鋼は切れ味、永切れ、靱性(頑丈度)コストパフォーマンスのバランスがとても高くお勧めしたいのですが、お手入れをしないと直ぐに錆びてしまいます。
ご家庭で使ってる鋼の包丁を錆びさせずに使える方は本当に極々僅かです、毎回包丁を使い終わったら直ぐに洗い、乾いたふきんで拭き、湿気のない所へ保管する事を10年以上続けられる人にはお勧めですが、出来そうもない方にはステンレスの包丁をお勧めします。
ステンレスの包丁は昔は品質が悪かったので、錆はしないが鋼と比べて切れ味がとても悪く、直ぐに切れなくなり、研ぎづらい等のイメージを持たれている方がとても多くいますが、今は品質がとても良くなっており鋼と比べても切れ味も永切れも遜色ないレベルになっています、また人造の砥石の品質も昔と比べてかなり向上していますので研ぎづらいという問題も改善されています。
錆びにくく、切れ味も永切れも靱性(頑丈度)も備えているステンレスの包丁は最低でも5千円以上しますので、安くて品質の悪いステンレスの包丁は選ばないようにしましょう。
セラミックは切れ味はそこそこで、鋼やステンレスと比べてかなり永切れします、しかし靱性(頑丈度)が乏しく硬いものに当たると直ぐに刃が欠けたり、落としてしまうと刃が折れてしまったりと、長く使うには頼りないのでお勧めしません。
ステンレスの包丁は洋包丁がほとんどになりますので、形状は1本目なら何にでも使える万能の牛刀か三徳包丁、2本目なら小回りの利くペティーナイフがお勧めです。どちらも両刃なので研ぎやすく、靭性(頑丈度)が高いです。
牛刀の刃渡りはご家庭でお使いのまな板からはみ出してしまわない程度に、なるべく大きいものが良いです。
刃渡りが短いと包丁をスライドさせて切る事が出来ず、どうしても押し切りになってしまいます。
また包丁の正しい握り方は
このように刃の根元を人差し指と親指で握り、柄を残りの3本指で握るのが基本になりますので、最低でも18cm、できれば21cmあるととても使いやすいです。
価格はステンレスの包丁であれば5000円以上の物がお勧めです、5000円以下のステンレスの包丁は品質がとても悪い物が多いのでお勧めいたしません。
5000円以下の包丁をお探しであれば鋼やセラミックで出来ているものの方が良質な物が多いです。
まとめますと
形状は1本目なら牛刀もしくは三徳包丁
材質は予算が5千円以上ならステンレス、それ以下なら鋼かセラミック
刃渡りはお使いのまな板からはみ出さないのであれば21cm
価格は出来れば5千円以上の物を選ぶ
ブランドを言うとすると、
藤次郎
Global
Misono
Glestain
等の日本製の有名メーカーから選びましょう。
包丁はメーカーによって重さやバランスが違うので通販で買うのではなく、実物を握らせてもらい自分に合ってるか確認してから購入しましょう。
包丁選びの参考になればと思います。
またご不明な点が御座いましたら、お気軽にご来店ください。
研ぎ陣 谷中銀座
研ぎ師 福本
Japanese knife shop
TOGIJIN